時は今より少し未来の話。

とある小さな国に、能力者たちが誕生した。
その能力はすべて記憶に関する能力であり、その者たちは平和の象徴として讃えられ、国のシンボル『天照』と呼ばれるようになった。
しかし、その能力を武力として考えた他国の攻撃により、国は壊滅状態へ。

『天照』は消滅したかのように思われた。

現在、国は天才科学者フォルスマンを率いる国軍と、アルヴィ率いる革命軍λで内乱状態になっていた。
『天照』唯一の生き残りであるリコールは、幼少期の記憶を全て失い、元海軍である金魚に拾われ、アドラ、ユーリの3人で平和に暮らしていた。そんな時、ユーリが突如、人攫いにあう。

リコールの幼少期を知るヤマト。大切な記憶を閉ざしたカグラ。
それぞれの失った記憶の断片が、リコールの止まっていた時を動かしてゆく。

果たして辿り着いたその先に、彼らはどんな光をみるのだろうか。

この物語は、奪われたものたちの、序章であるー